FIM EWCとはどういうレースなのか

FIM EWCは二輪耐久レースで、ほぼ男性ライダーが占める(女性もいますが少数)過酷なレースです。
オートバイもライダーはもちろん、オートバイも高い耐久性を持っていなければなりません。
FIM「国際モーターサイクリズム連盟」主催のロードレース耐久レースの世界選手権で、1960年に初開催されています。

レースのレベルが高い

2015年、Eurosport EventsがFIM、EWC両方のプロモーターに就任し、メディアでも取り上げられ視聴率も高くなったことで、世界で知られるレースとなりました。
ライダーはどんどん国際的になっており、毎年、レベルの高いレースが繰り広げられています。

FIM EWCはすべてのレースに一部ですが夜間走行が含まれます。
また世界選手権の中でタイヤを自由に選択できるという、まれな大会でもあるのです。
またライダーがトラックを横切ってバイクに飛び乗ってスタートするという、ルマン方式と呼ばれるスタンディングスタートが採用されているのも、FIM EWCの特徴といえます。

チームを組んだ2人から3人くらいのライダーたちは、それぞれチームで決めたタイミングで交代しながらほぼ市販車に近いマシンで8時間から24時間、走り続けます。
人間もバイクもどれだけ耐えられるか、まさに耐久レースです。

FIM EWCは2つのクラスがある

FIM EWC世界耐久選手権 フォーミュラEWCクラスは黒ゼッケンプレートベース、ホワイトヘッドランプ、最低重量175㎏と規定されています。
マシンはシーズン中であってもパフォーマンスアップでき、フォークやダンパ、スイングアーム、ブレーキといった変更も可能です。
エンジンの性能をアップするため、改造も比較的自由になっています。

もう1つがスーパーストッククラスで、赤ゼッケンプレートベース、イエローヘッドランプ、最低重量175㎏です。
基本的に市販車と同じマシンで、エンジンはメーカー提供のものを利用し、燃料マッピングなどの限られた変更とクラッチの強化ができます。
フォーミュラEWC、スーパーストックともに、燃料タンク最大容量24リットルです。

FIM EWCの歴代チャンピオンは?

8時間耐久、8時間を超えて12時間までと、12時間を超えて24時間まで、それぞれポイントが決められており、シーズン最終戦は1.5倍です。。
8時間耐久では1位のポイントが30点、2位は24点、3位は21点・・・、8時間を超えて12時間まででは、1位が35点、2位が29点、3位が25点・・・12時間を超えて24時間では、1位が40点、2位が33点、3位が28点・・・と決まっています。
また12時間以上のレースでは、8時間経過、16時間経過でそれぞれボーナスポイントが付きます。

ここ最近の歴代総合優勝チームは、2016年から2017年がフランス、GMT94 Yamaha(車種ヤマハ)、2017年から2018年はF.C.C. TSR Honda France、こちら日本のチームです。(車種ホンダ)
2018年から2019年はフランスのチーム、TEAM SRC KAWASAKI FRANCE(車種カワサキ)で、2019年から2020年もフランスのチーム、Suzuki Endurance Racing Team(車種スズキ)となっています。