ニッキー・ヘイデン
ニッキー・ヘイデンの経歴
ニッキー・ヘイデンは、1981年にアメリカ・ケンタッキー州に生まれたロードレーサーです。
彼の兄はロージャー・リー・ヘイデンで、家族の多くがプロのレーサーとして活躍している、まさにバイク一家の中で生まれ育っています。
こうした背景もあって、わずか3歳の時にはバイクに乗るようになり5歳でレース出場を果たしています。
そして7歳になると、AMAグランドナショナルダートトラック選手権にてアマチュア部門で優勝を勝ち取っています。
その後、CMRAの舞台に立ちロードレースもスタートします。
しかし、あまりにも若いデビューで体格が追いついていなかったため、バイクにまたがると足が地面に着かない状態でした。
そこで、スタートは後方からクルーに支えながら行ったとされています。
そして17歳の時、まだ高校生時代にスーパーバイクレースに出るようになります。
この時はホンダと契約して、RVF750/RC45のファクトリーマシンに乗っています。
その後、勝負強さを見せて数々のタイトルを獲っていきます。
AMAから2003年にはMotoGPに主戦場を移し、ホンダチームで参戦するようになります。
その後いくつかチームを動くことになり、2016年にはスーパーバイク世界選手権に復帰しています。
そこでもホンダ初の勝利をもたらすなど輝かしい成績を収めていましたが、サイクリング中に交通事故に遭ってしまいます。
頭部と胸部に大きなダメージを受け、2017年に35歳という若さで突然亡くなってしまったのです。
ニッキー・ヘイデンの人物像
ニッキー・ヘイデンは、非常に勝負強いレーサーとして知られています。
レースの中では勝利がかかる場面で、最終周になって他選手にギリギリまで詰め寄られるものの、そのわずかな差をキープしたまま勝ち切ったことが幾度もあります。
メンタル面での強さが光るレーサである、強靭な体力と集中力がそれを支えていたことが分かります。
また、本当にバイクを愛していたライダーでもありました。
ダートトラックの時代から練習に明け暮れ、いろいろな苦難がありつつもレースに参戦し続けてきました。
もちろんそれには家族のサポートもありましたが、本人がバイクとレースを愛してきたからこそ、さまざまな戦場で活躍し続きけてきた理由でしょう。
ニッキー・ヘイデンが残した主な成績
ニッキー・ヘイデンは、幅広い分野で高い成績を収めています。
たとえばMotoGPでは優勝回数は3回を数え、ランキングタイトルも2006年に取っています。
表彰台に上った回数は実に28回もあり、まさに常勝レーサーだったのです。
スーパーバイク選手権でランキング最高は5位ですが、1度の優勝を飾り、表彰台には4回上っています。
AMAスーパーバイク選手権では実に表彰台には30回も上っていて、優勝は17回、ランキング1位も勝ち取っています。