東 雅雄
東雅雄の経歴や人物
東雅雄は高知県出身、1971年の日本の元オートバイレーサーです。
1996年、全日本ロードレース選手権において125ccクラスにてチャンピオンに輝くと、1997年からはロードレース世界選手権で活躍しました。
1990年代を代表する日本選手であるとともに、雨の日に強いことから「レインマスター」なる異名を持っていたほどです。
彼がオートバイレースに目覚めたのは高校入学後です。
自動車部に入部すると、中古のスクーターを同級生と購入します。
そのスクーターで隣の徳島県で行われたレースに参戦、初めてのレースで7位の好成績を上げました。
高校卒業後は地元高知の自動車ディーラーに就職するも、ミニバイクレースを趣味で続けるとともに、横浪スカイラインや峠道を攻めたりしたこともあったようです。
ところが、峠道で友人が大事故を起こしたため、それを機に公道で走るのはやめてサーキットでレースに参戦することを目指します。
そんな彼が貯金して買ったのが、ホンダの125ccロードレーサー「RS125R」でした。
1992年から彼はいよいよロードレースに参戦します。
まず、岡山の地方選手権ノービスクラスでデビューを飾ると、いきなり表彰台に上りました。
シリーズランキングでも2位の好成績を収めます。
また、自動車ディーラーの仕事は時間の自由が効かないため、レースに集中するために仕事を辞めました。
以降、アルバイトでレース資金を稼ぐという禁欲家ぶりです。
1993年に国内A級昇格、地方選手権ではチャンピオンに輝き、その後国際A級へとランクアップします。
1994年に全日本ロードレース選手権の125ccクラスに参戦すると、シリーズランキングで12位を記録しました。
翌年はシーズンで4勝を上げ、シリーズランキングでは2位という堂々たる成績を残します。
そして、翌1996年には圧倒的な速さを見せてシリーズチャンピオンを獲得すると、1997年からは活躍の舞台をロードレース世界選手権に移したのでした。
以降、彼は引退の2003年までロードレース世界選手権にフル参戦します。
ただし、一度も世界チャンピオンになることは叶いませんでした。
1999年のシリーズは開幕3連勝を含むシリーズ5勝を上げ、ランキング3位の好成績だったのですが、チャンピオンを獲得できたチャンスを惜しくも逃してしまったのです。
第10戦を前にフリー走行していたとき、なんと鹿と激突し、全身打撲のケガを負うとともにマシンも全損してしまいました。
東雅雄のおもな成績
1993年に参戦したTI英田サーキットでの地方選手権でチャンピオンを獲得します。
1994年から1996年まで全日本選手権の125ccクラスで活躍し、1996年はチャンピオンに輝きました。
1997年から引退の2003年まで世界選手権に参加し、ランキング3位1回、4位2回を記録しています。