AMA
AMAってどんなバイクレースなのか
バイクには様々なレースがあり、国内では鈴鹿8耐など有名ですし、世界ではMotoGPなど超が付く程有名なレースがあります。
AMAは「AMA Superbike Championship」の略で、2015年から行われているMoto Americaロードレーシングシリーズの前身です。
市販バイクを使ったロードレースであり、市販車をベースとしてチューニングしたマシンでレースを行います。
主に欧米で開催されることが多く高い人気を誇っているレースです。
ヨーロッパでもスーパーバイク世界選手権「SBK」や世界耐久ロードレース「EWG」などが行われています。
アメリカはスーパーバイク発祥であり、1976年に初めてスーパーバイクの公式レースがデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われました。
AMAはスーパーバイクレースの先駆け的存在
世界最大の二輪市場を持っていたアメリカは、大排気量バイクを次々に発売し、また、日本のカワサキZ1、ドゥカティの750SSなど、ビッグバイクが大人気となりました。
1973年、かりふぉりニア州のラグナ・セカというサーキットで、スーパーバイクの前身といわれる市販車レースが全米選手権併催で行われています。
今のようにノーマル車をレース用にチューニングすることは許されておらず、エンジン本体のみ改造可能でした。
ここでビッグバイク、最大排気量クラスでトップとなったのがカワサキ Z1です。
その後、1976年になってスーパーバイクを独立したレースとして公式開催しています。
エンジン排気量1000㏄まで、フレームはノーマルのみで、外観も市販車をキープするように決められていました。
しばらく日本車は優勝から遠ざかり、欧州バイクが連勝、車両シャーシ性能が悪かった日本のバイクは出力がすぐれていてコーナーで勝てなかったのです。
AMAの歴代チャンピオンを見てみよう
1980年代になると当時アメリカで販売されていたホンダCB750F/900F、カワサキKZ1000MKⅡなどで、これらがスーパーバイクのベース車となりました。
フレディ・スペンサー選手はホンダ、エディ・ローソン選手はカワサキ車にのり、それぞれ大活躍します。
1983年にはエンジン排気量の規定が750㏄に代わり、ホンダ、スズキのバイクが活躍しました。
日本のバイクは凄い
1977年、1978年の歴代チャンピオンはレグ・プリッドモア(カワサキ)、1979年、1980年はウエス・クーリー(スズキ)、1981年、1982年はエディ・ローソン(カワサキ)が優勝しています。
2003年からはスズキのマット・ムラディン、ベン・スピーズが7年連続優勝、2010年から2016年まではジョシュ・ヘイズ(ヤマハ)が、2017年のトニ・イリアスを挟み、2018年から2020年までヤマハのキャメロン・ボービエが優勝、日本のバイクのすごさが歴史でもわかるでしょう。